初作品が10本しか売れなかったら次も作るべき?

初めて同人作品を販売して、

「10本しか売れなかった」
「これなら次を作っても同じでは?」
「才能がないと判断してやめた方がいい?」

と迷うことがあります。

結論からいうと、初作品が10本売れただけでは、次を作るべきではないとは判断できません。むしろ、制作を続けられるなら2作目を作ってから判断した方がよいです。

なぜなら、初作品の販売本数だけでは、

作品そのものが弱かったのか
ジャンルが合わなかったのか
表紙・サムネイルが弱かったのか
価格が合わなかったのか
販売先が合わなかったのか
単にサークルを知られていなかったのか

を切り分けられないからです。

特に初作品では、購入者から見れば、

過去作品0本
レビュー実績も少ない
サークル自体を知らない

状態から始まります。

FANZA同人にはサークル・作家の新作を知らせる新着通知の仕組みがあり、購入者が作品だけでなくサークルを継続して追う導線があります。つまり、作品を増やすことには「2作目を売る」だけでなく、1作目で知った購入者へ次作を届ける意味もあります。

そのため、

10本=失敗

と決めるより、

その10本から次作品につながるものがあったか

を見る方が重要です。

まず「10本しか」ではなく「10人は買った」と考える

もちろん、100本、1,000本を期待していたなら10本は少なく感じます。

しかし初作品の場合、

誰も知らないサークルの作品へ実際にお金を払った人が10人いる

という事実もあります。

無料閲覧ではありません。

商品ページを見て、

価格を確認して、

「これなら買う」

と判断した人が10人いたということです。

この時点で、

需要ゼロ

とは言えません。

むしろ次に確認したいのは、

「なぜ10人は買ったのか」

です。

10本という数字だけでは良いとも悪いとも言えない

たとえば同じ10本でも意味が違います。

発売して1日で10本

まだ判断するには早い可能性があります。

1か月で10本

初サークルなら、ここから次作を出して反応を見る価値があります。

1年で10本

作品ページへの流入やジャンル選定などを見直した方がよいかもしれません。

SNSフォロワー0で10本

知られていない状態から購入されています。

1万人のフォロワーがいて10本

集客はできたのに商品へ変換できていない可能性があります。

つまり、

販売本数だけでは判断できません。

本数の前に、

どれくらい見られて10本売れたのか

を考えます。

「見られていない」のか「見られたけれど売れない」のかを分ける

ここはかなり重要です。

たとえば、

商品ページをほとんど見られていない
↓
10本販売

なら、問題は作品内容ではなく、

そもそも見つけてもらえていない

可能性があります。

一方、

大量に商品ページへ来ている
↓
10本しか売れない

なら、

  • サムネイルと内容のズレ
  • サンプル
  • 価格
  • 作品説明
  • 内容そのもの

を見直す必要があります。

したがって次作を作るか判断するとき、

売上本数だけを見るのではなく、購入までのどこで止まっているか

を考えます。

初作品だけでは「サークルが売れない」のか分からない

1作だけ販売して、

「このジャンルでは自分は売れない」

と判断するのは少し早いです。

なぜなら、

作品Aの設定が弱かった
タイトルが弱かった
表紙が弱かった
発売時期が悪かった

だけかもしれないからです。

2作目を出せば、

同じサークル
でも
別の商品

で試せます。

これによって、

1作目10本
2作目40本

なら、サークル自体が問題だったわけではないと分かります。

逆に、

1作目10本
2作目8本
3作目7本

なら、

作品単体ではなく、ジャンル・価格・制作方針そのものを見直す

判断がしやすくなります。

だから初作品だけで撤退判断をしない

ツクッテウルの考え方なら、

1作目で儲かったか

ではなく、

1作目で次の判断材料が取れたか

を見ます。

初作品では、

作品制作
販売登録
価格設定
サムネイル
作品説明
DLsite・FANZA・BOOTH等での販売

まで全部が初めてです。

つまり1作目には、

作品そのもののテスト
だけでなく、
販売方法を覚えるテスト

という意味もあります。

10本しか売れなくても、

「次はここを変えればよさそう」

が一つでも分かったなら、2作目を作る価値があります。

2作目は「同じものをもう一度作る」のではない

ここも重要です。

1作目が10本だったから、

同じジャンル
同じ価格
同じページ数
同じ表紙傾向
同じ販売方法

で2作目を出すだけでは、検証になりにくいです。

2作目では、一つか二つ条件を変えます。

たとえば、

1作目:
30ページ
1,000円
テーマA

2作目:
40ページ
700円
テーマA

なら価格・ボリュームを試せます。

または、

1作目:
テーマA
10本

2作目:
テーマB
30本

ならジャンル差が見えてきます。

重要なのは、

2作目を作ること自体

ではなく、

1作目で分からなかったことを確認する作品にすること

です。

いきなり全部変えない

逆に、

ジャンル
価格
作品形式
販売サイト
表紙
ページ数

を全部変えてしまうと、

2作目が売れても、

何が良かったのか分からなくなります。

そこで、

「1作目で一番怪しいと思った部分」

から変えます。

たとえば、

作品内容は悪くないと思う
でも表紙が弱い

なら、2作目は表紙を大きく改善する。

価格が高かった可能性があるなら、価格帯を変える。

販売サイトが合わないと思うなら、DLsiteとFANZAの併売を試す。

という形です。

10本売れたなら「誰が買ったか」を考える

個人情報を見るという意味ではありません。

作品の性質から、

どんな人が欲しかった作品なのか

を考えます。

たとえば、

  • 特定のフェチ
  • 特定ジャンル
  • 特定キャラクター属性
  • 特定シチュエーション
  • 特定の音声需要

などです。

10人でも買ったということは、

何か一つは購入理由があった

はずです。

2作目では、その購入理由を弱めるのではなく、

もう少しはっきりさせる

方法があります。

「何でも入れた作品」

ではなく、

1作目で反応した要素を強くする

ということです。

レビューが付いたならかなり参考になる

販売本数が少なくても、レビューや評価が付いた場合は貴重です。

購入者が、

何を評価したか
何を不満に思ったか

が分かります。

特に、

「内容は良いけれど短い」

ならボリューム。

「絵は良い」

なら絵柄は残す。

「こういうシチュエーションが良かった」

ならその需要を深掘り。

と次作へつなげられます。

レビュー0でも問題ありません。

ただしレビューがあるなら、販売本数より中身を重視します。

初作品の10本が全部知人・フォロワーなら少し見方が変わる

たとえば、

Xフォロワー500人
知人から購入
普段の読者だけで10本

だった場合です。

この場合、

販売サイト内から新しい購入者を取れたか

を確認した方がよいでしょう。

既存ファン10人が買っただけなら、

2作目では、

  • 販売サイト内検索
  • タイトル
  • サムネイル
  • ジャンル
  • タグ

など、新規購入者へ届く部分を改善します。

逆に、

フォロワーほぼ0なのに10人購入

なら、販売サイト内で10人に選ばれた可能性があります。

意味はかなり違います。

1作作るのに半年かかるなら判断は厳しくする

次を作るかは、制作コストでも変わります。

たとえば、

1作品1か月

10本でも2作目を試しやすい。

1作品6か月

同じやり方でもう1本作るのは重い。

この場合、

次作を作る前に改善点をかなり絞る

必要があります。

制作期間が長い人ほど、

「とにかく数を出す」

より、

次作で何を検証するか

を明確にします。

お金も同じ

たとえば1作目に、

ソフト
機材
外注
声優
イラスト
広告

などで10万円使って、

売上が数千円だった。

この場合、

「2作目も同じ10万円を使う」

のは慎重にした方がよいでしょう。

次作は、

制作費を減らす
↓
需要確認
↓
売れると分かったら再投資

という方法があります。

つまり、

次作を作る=同じ金額をもう一度賭ける

ではありません。

むしろ1作目が弱かった場合ほど、

2作目の制作コストを小さくする

ことが重要です。

「売れなかったから高い機材を買う」は逆

これはツクッテウルの他の記事ともつながります。

10本しか売れなかった
↓
液タブを高級機へ
PCを高性能化
Adobe全部入り
高級マイク

としても、販売本数が増えるとは限りません。

機材が明確に作品制作の障害になっていなければ、

売れない原因を機材不足にしない

方がよいでしょう。

まず、

作品内容
ジャンル
表紙
価格
販売先

を確認します。

売上が少ない段階ほど、制作環境への追加投資は慎重でよいです。

10本から2作目へ進みやすいケース

次を作りやすいのは、たとえば次の状態です。

  • 1作品を無理なく完成できた
  • 10本でも購入者がいた
  • 何を改善するか見えている
  • 制作費を大きくかけなくても次が作れる
  • 同じジャンルをもう一度試したい
  • 制作自体をまだ続けたい

この状態なら、2作目へ進む価値があります。

一度止めて考えた方がいいケース

反対に、

  • 1作品で大赤字
  • 制作に半年〜1年以上
  • 次に変える部分が何も分からない
  • そもそも作品制作自体が苦痛
  • 高額外注をもう一度しないと作れない
  • 売れるまで同じ作品を繰り返すつもり

なら、一度設計を見直した方がよいでしょう。

「諦める」というより、

同じやり方で2作目へ行かない

ということです。

2作目は小さくしてもいい

1作目が50ページ漫画だったなら、

2作目も50ページである必要はありません。

たとえば、

1作目
50ページ
3か月

だったなら、

2作目
20〜30ページ
1か月

にして、

テーマ・価格・表紙の反応だけを見る

という方法があります。

CG集でも、

基本CG20枚

ではなく、

10枚程度でテーマを絞る。

音声でも、

60分

ではなく、

20〜30分で試す。

などです。

検証目的なら、2作目を小さくすることは合理的です。

3作品くらい出すと判断しやすくなる

1作品だけでは、

作品が悪かったのか
偶然だったのか

を分けにくいです。

2作目でもまだ偶然が残ります。

3作品程度出すと、

1作目:10本
2作目:20本
3作目:40本

なら上向き。

逆に、

10本
8本
7本

なら、同じ方向を続ける理由が弱くなります。

また、

10本
80本
12本

なら、2作目だけ何が違ったかを掘れます。

つまり、

何作品出したら成功か

ではなく、

複数作品を並べて初めて比較できる

ということです。

3作品出しても売れないなら次の判断へ

ここで次の記事につながります。

3作品程度出して、

  • どれもほぼ売れない
  • 改善しても変わらない
  • 同じジャンルで反応がない

なら、

ジャンルを変える
作品形式を変える
販売先を変える
価格を変える

など、もう一段大きな判断をします。

つまり、

初作品10本
↓
即撤退

ではありません。

1作目
→ 改善

2作目
→ 比較

3作目
→ 継続・変更を判断

くらいの方が材料を持てます。

判断表|初作品10本なら次を作る?

状態判断
初作品10本それだけで撤退しない
フォロワー0で10本次作を試す価値あり
改善点が見えている2作目へ
制作費が小さい2作目を試しやすい
制作期間が短い2〜3作品で判断
制作に半年以上次作前に改善点を絞る
高額外注が必要小さく作れるか検討
10本だがレビュー好評次作への材料あり
大量流入なのに10本商品ページ・価格等を見直す
3作品とも低調ジャンル等の変更を検討
制作自体が苦痛続ける前に目的を再確認

結論|10本だけでは撤退しない。2作目は「売れるか」ではなく「何が違うか」を確認するために作る

初作品が10本しか売れなかったからといって、

次を作っても無駄

とは判断できません。

むしろ初作品では、

作品
ジャンル
表紙
価格
販売先
サークル知名度

が全部同時に初めてなので、10本という結果だけでは原因が分かりません。

しかも販売サイトには、サークルや作家の新作を追う仕組みがあるため、1作品目で購入者やフォロワーを作ること自体が次作品への土台になります。FANZA同人にもサークル・作家の新着通知という導線があります。

そのため、

初作品10本
↓
原因を一つ仮説化
↓
2作目で一部変更
↓
販売結果を比較
↓
3作目前後で方向性を判断

くらいが現実的です。

ただし、

10本しか売れなかったから、もっと高いPCや液タブを買う

という方向には行かない方がよいでしょう。

2作目で変えるべきなのは、まず、

作品のテーマ
見せ方
価格
販売先

など、購入判断に直接影響する部分です。

そして次作は、1作目と同じ規模でなくても構いません。

小さく作って、

このジャンルなら買われるのか
この価格なら反応が変わるのか
この表紙ならクリックされるのか

を確認する。

初作品の10本は、

失敗の確定値

ではありません。

次の判断をするために初めて取れた実売データ

です。

このデータを使ってもう一度試せるなら、2作目を作る意味は十分あります。

次に読む記事

2作目まで出して、まだ判断するには早いのか迷っている場合は、

「同人作品は何作目まで出してから売れる・売れないを判断する?」

を確認してみてください。

3作品ほど出しても販売数が伸びない場合は、

「3作品出しても売れないならジャンルを変えるべき?」

が次の判断記事です。

売れない原因が価格にあるのではと考えている場合は、

「同人作品が売れないとき値下げする?価格を変えず新作を出す?」

へ進むと、値下げと次作のどちらを優先するか整理できます。

出典

FANZA同人|新着通知・サークル/作家の新作通知に関する情報

この記事は、2026年8月時点の販売サービスの公開情報と、初作品では単一作品だけで原因を特定しにくいという販売判断の考え方をもとに作成しています。