同人CG集を作ろうとすると、
「CLIP STUDIO PAINT PROで足りる?」
「CG集も複数枚だからEXの方がいい?」
「同人販売するなら最初からEXを買った方が安心?」
と迷うことがあります。
結論からいうと、同人CG集を作るなら、基本的にはCLIP STUDIO PAINT PROで十分な人が多いです。
CLIP STUDIO公式でも、PROはイラスト制作やデザインワーク向け、EXは複数ページ漫画・Webtoon・アニメーション・ページ管理などを重視する人向けと位置付けています。イラスト制作機能自体はPROでも充実しています。
そのため、
1枚ずつCGイラストを制作して、最後にまとめてCG集として販売する
という使い方なら、EXの大きな強みである複数ページ漫画向け機能を使わない可能性があります。
つまり判断基準は、
「CGを何枚作るか」ではなく、「EX限定の複数ページ管理や高度な制作機能を使うか」
です。
CG集は枚数が多くても「漫画の複数ページ」とは少し違う
たとえば、
基本CG10枚
差分50枚
というCG集を作る場合でも、
1枚目のイラスト
2枚目のイラスト
3枚目のイラスト
をそれぞれ制作し、最終的に画像ファイルとしてまとめる形なら、必ずしもEXの複数ページ作品機能は必要ありません。
EXが特に強いのは、
- 複数ページ漫画
- Webtoon
- ページ順を持つ作品
- 一括書き出し
- ストーリー管理
などです。公式もEXを「複数ページの漫画やWebtoonを描きたい人」に推奨しています。
CG集の場合は、
ページ順のある漫画作品を管理する
より、
複数の完成イラストを制作する
ことが中心です。
この違いから、まずPROを検討しやすくなります。
PROでもイラスト制作機能は十分使える
PROはCLIP STUDIO PAINTのスタンダードグレードです。
公式では、
- イラスト
- グラフィック・デザイン
- 短い漫画
- 印刷物・グッズ
- Web向けデザイン
などに向くと案内しています。
同人CG集制作でよく使う、
- ペン・ブラシ
- レイヤー
- 選択範囲
- 色調整
- 3D素材
- ベクターレイヤー
- 各種素材
といった基本的な制作機能はPROでも利用できます。
そのため、
「CG集を販売するならEX」
という関係ではありません。
販売する作品だからEXが必要なのではなく、制作工程でEX限定機能が必要かを見るべきです。
差分CGをたくさん作る場合もPROでいい?
基本的には、差分枚数だけでEXが必要になるわけではありません。
たとえば、
基本CG1枚
↓
表情差分5種類
↓
衣装差分3種類
のような制作でも、レイヤー管理や表示切り替えなどを使って制作できます。
「画像が50枚ある」
からといって、
50ページ漫画を作る
のと同じではありません。
CG集は、一つのイラストデータから複数の書き出し画像を作ることも多いため、EXのページ管理機能が必須とは限りません。
EXを検討するのは「漫画形式のCG集」に近いとき
一方、CG集でもEXの価値が出るケースがあります。
たとえば、
- CG+セリフでストーリーを進める
- 1ページずつ漫画のように構成する
- 数十ページのノベル・コミック形式
- ページ順を頻繁に入れ替える
- 作品全体を一括管理したい
場合です。
こうなると、
イラスト集
より、
複数ページ作品
に近くなります。
EXにはページ管理機能があるため、こうしたCG集では制作効率を上げられる可能性があります。
EXのLT変換を使いたいなら話は別
EXにはPROにはない高度な機能もあります。
たとえば、3D素材や画像を線画・トーンへ変換するLT変換などです。
背景を3D素材から漫画的に変換して大量に使うなど、
EX限定機能を具体的に使う予定がある
なら、CG集でもEXを選ぶ意味があります。
逆に、
「いつか使うかもしれない」
程度なら、最初からEXへ上げる必要性は高くありません。
価格差を見ると、まずPROで試しやすい
2026年8月時点のCLIP STUDIO PAINT Ver.5.0無期限版は、
| グレード | 無期限版 |
|---|---|
| PRO | 6,900円 |
| EX | 28,900円 |
です。
差額は22,000円あります。
年額・月額の1デバイスプランでも、
| グレード | 月額 | 年額 |
|---|---|---|
| PRO | 480円 | 3,000円 |
| EX | 980円 | 8,300円 |
となっています。
CG集制作でEX限定機能をほとんど使わないなら、この価格差を払う理由は弱くなります。
初作品ならPROからでいい理由
特に初めて同人CG集を作る場合、
- 最後まで完成できるか分からない
- 何枚作れるか分からない
- どの制作工程に時間がかかるか分からない
- 2作品目も作るか分からない
という状態です。
この段階で、
「高機能な方が安心だからEX」
と選ぶより、
PROで実際に1作品作ってみる
方が必要機能を判断しやすくなります。
作っている途中で、
「ページ管理が欲しい」
「EX限定機能を使いたい」
となったら、その時点でEXを検討できます。
CG集でもEXが向く人
次のような人です。
漫画・ストーリー形式のCG集を作る
ページ順やストーリー管理の必要性が高い場合です。
同人漫画も同じソフトで作る
CG集だけでなく、今後30ページ、50ページの漫画も制作するならEXを活かせます。
EX限定機能を使う
LT変換など、具体的に使いたい機能がある場合です。
制作効率のためにEXへ払いたい
PROでも作れるが、ページ管理などで時間を減らしたい人です。
PROで十分になりやすい人
反対に、
- 一枚絵中心のCG集
- 基本CG+差分
- イラスト制作が中心
- 漫画は作らない
- 初作品
- 制作費を抑えたい
- EX限定機能を使う予定がない
なら、PROを選びやすいでしょう。
「CG集を販売するからEX」は考えなくていい
同人作品を販売するとなると、
「有料で売る作品なら上位版を使うべきでは」
と感じるかもしれません。
しかし、PROとEXの違いは作品の商用性ではなく機能です。
公式でもPROはイラスト制作に適したグレードとして提供されています。
したがって、
無料公開だからPRO
有料販売だからEX
ではありません。
有料CG集でも、PROの機能で完成できるならPROで構いません。
CG集を何作品も作るならEXへ変えるべき?
これも作品数だけでは決まりません。
たとえば、
10作品作ってもすべて一枚絵+差分
なら、PROで困らない可能性があります。
反対に2作品目から、
漫画形式
大量のページ管理
EX限定機能
が必要になればEXを検討できます。
つまり、
作品数
より
制作方法
を見る方が重要です。
判断表|同人CG集ならPRO?EX?
| 制作内容 | 選びやすい方 |
|---|---|
| 一枚絵中心 | PRO |
| 基本CG+差分 | PRO |
| 初めてCG集を作る | PROから検討 |
| 販売用CG集 | PROで問題なし |
| イラストを大量制作 | PROでも可 |
| 漫画形式のCG集 | EXを検討 |
| 複数ページ管理を使いたい | EX |
| LT変換などEX限定機能を使う | EX |
| 今後同人漫画も制作 | EXを検討 |
| 迷っている | PROからでよい |
結論|同人CG集なら基本はPRO。EXは「枚数」ではなく「EX限定機能を使うか」で決める
同人CG集を作るなら、CLIP STUDIO PAINT EXが必須ではありません。
特に、
一枚絵
基本CG+差分
イラスト中心のCG集
なら、PROで制作しやすいでしょう。
CLIP STUDIO公式もPROをイラスト制作に向くグレードとして位置付け、EXは複数ページ作品や高度なアニメーション・制作効率化機能を重視する人向けとしています。
そのため、
CGが50枚あるからEX
ではありません。
見るべきなのは、
漫画のような複数ページ管理が必要か
EX限定機能を使うか
今後漫画制作にも使うか
です。
これらが必要なければ、まずPROで十分です。
2026年8月時点のVer.5.0無期限版ではPRO 6,900円、EX 28,900円と22,000円の価格差があります。
初めてなら、
PROで1作品作る
↓
制作上の不足を確認する
↓
EX限定機能が本当に必要になったらEXを検討
でよいでしょう。
つまり、
「CG集だからEX」ではなく、「PROではできない作業が出てきたらEX」
という考え方が分かりやすいです。
次に読む記事
CG集だけでなく漫画も作る予定がある場合は、
「同人漫画を始めるならCLIP STUDIO PAINT PROとEXどっち?」
を確認してみてください。
PROで十分そうだと分かり、購入方法を決めたい場合は、
「同人制作ならCLIP STUDIO PAINTは買い切りと月額・年額どれを選ぶ?」
が次の判断記事です。
まず無料で試してから有料PROへ移るか判断したい場合は、
「CLIP STUDIO PAINT無料体験後にPRO・EXを契約するか判断する基準」
も判断材料になります。
出典
CLIP STUDIO PAINT|ラインナップ・PROとEXの違い
CLIP STUDIO PAINT|Ver.5.0の価格・利用方法
CLIP STUDIO PAINT|Ver.5.0価格のお知らせ
この記事は、2026年8月時点のCLIP STUDIO PAINT公式情報をもとに作成しています。
