同人作品を3作品ほど出しても、
「全部10〜20本程度しか売れない」
「表紙や価格を変えても伸びない」
「このジャンルを続けるより別ジャンルへ行った方がいい?」
と迷うことがあります。
結論からいうと、3作品出してもほとんど伸びず、改善しても同じ水準なら、4作品目を同じ条件で作るよりジャンル変更を検討する段階です。
ただし、
3作品売れない=即ジャンル撤退
ではありません。
3作品で確認したいのは、
そのジャンルに需要がないのか
ではなく、
今のジャンル×作品内容×価格×見せ方×販売先の組み合わせでは伸びていないのか
です。
たとえば、
1作目:10本
2作目:11本
3作目:9本
で、
表紙も改善した
価格も試した
販売先も増やした
のに変化がないなら、4作目も同じジャンルで同じような作品を作る理由は弱くなります。
一方、
1作目:10本
2作目:18本
3作目:30本
なら、まだ大きな売上ではなくても上向いています。
この場合はジャンルを捨てるより、同じ方向でもう一度試す価値があります。
つまり見るべきなのは、
3作品の合計販売数
ではなく、
3作品で改善傾向が出たか
です。
3作品出す意味は「ジャンルを判定するため」ではなく「改善が効くかを見るため」
前の記事では、最初の3作品を、
1作目
→ 基準値
2作目
→ 改善テスト
3作目
→ 傾向・再現性確認
として使う考え方を整理しました。
重要なのは、
3作品とも同じようなものを出すこと
ではありません。
たとえば、
1作目
ジャンルA
表紙弱め
770円
2作目
ジャンルA
表紙改善
770円
3作目
ジャンルA
表紙改善
価格変更
と試した。
それでも販売数がほぼ変わらない。
この状態なら、
表紙や価格ではなく、もっと上流の条件を変える必要がある
可能性が高くなります。
その一つがジャンルです。
「ジャンルを変える」の前に販売先を確認する
同じ作品でも、販売先によって購入者が違います。
FANZA同人では現在、
- コミック
- CGイラスト
- ゲーム
- 音声作品
など複数の同人コンテンツを扱っています。
またFANZA同人では、購入者がサークル単位で新着通知を設定でき、新作が出たときに通知を受け取れる仕組みがあります。
つまり2作目・3作目は完全なゼロスタートではありません。
それでも、
DLsiteだけで3作品
↓
全部低調
なら、
ジャンル変更の前にFANZA同人でも同じ系統が反応するか試す
という選択もあります。
逆に複数販売先で試してもほぼ同じなら、ジャンル・テーマ側を疑いやすくなります。
「売れていない」の中身を分ける
3作品売れていないとしても、状態は同じではありません。
作品ページ自体をほとんど見られていない
これはジャンル以前に、
- タイトル
- サムネイル
- タグ
- 販売サイト
- サークル知名度
の問題かもしれません。
見られているのに買われない
こちらは、
- 価格
- サンプル
- 内容
- ボリューム
- ジャンル・テーマ
を疑いやすくなります。
つまり、
売上本数
だけでなく、
どこで止まっているか
を見る必要があります。
商品ページに人が来ていないのにジャンルを変えても、次ジャンルでも同じ問題が起きる可能性があります。
3作品横ばいなら「小さな改善」は一度止める
たとえば、
10本
12本
11本
という結果だったとします。
この状態で4作目に、
文字を少し大きくする
表紙の色を変える
50円値下げする
程度の変更だけをしても、大きく結果が変わる期待はしにくくなります。
3回テストして横ばいなら、
小さな改善フェーズ
から、
大きな仮説変更フェーズ
へ移ります。
候補は、
- ジャンル
- サブジャンル
- シチュエーション
- 作品形式
- 販売先
- 価格帯
- ターゲット
です。
全部同時ではなく、次に一番疑わしいものを変えます。
ジャンルを完全に捨てる必要はない
「ジャンル変更」というと、
ファンタジー
↓
現代もの
男性向け
↓
女性向け
くらい大きく変えるイメージがあります。
しかし実際には、
同じ大ジャンルの中で需要の強いサブジャンルへずらす
方法があります。
たとえばCG集なら、
広いテーマ
↓
特定シチュエーション
一般的なキャラクター属性
↓
より明確な属性
という変更です。
つまり、
ジャンル撤退
ではなく、
需要の取り方を変える
だけでも構いません。
売れた要素だけ残してジャンルをずらす
3作品とも低調でも、
完全に反応ゼロとは限りません。
たとえば、
作品全体は10本しか売れなかった
しかし
特定の表紙・設定・キャラクターだけ反応が良かった
ということがあります。
その場合、
全部捨てるのではなく、
反応があった部分だけ次ジャンルへ持っていく
方法があります。
たとえば、
絵柄
キャラ属性
音声演出
作品形式
は残して、
テーマだけ変える。
この方が、今までの制作経験を無駄にしにくくなります。
1作品だけ少し売れたなら、その違いを先に掘る
たとえば、
1作目:10本
2作目:55本
3作目:12本
だった場合です。
これは、
このジャンルが全部ダメ
とは判断しません。
むしろ、
2作目だけ何が違ったか
を調べるべきです。
- テーマ
- キャラクター
- タイトル
- 表紙
- 価格
- 発売時期
- 販売先
の中にヒントがあります。
この場合、4作目はジャンル変更より、
2作目の勝因をもう一度使えるか
を試す方がよいでしょう。
3作品とも少しずつ伸びているならジャンル変更は早い
たとえば、
8本
16本
28本
です。
28本が目標に届いていなかったとしても、
3作品連続で伸びています。
この場合、
サークル認知
作品の見せ方
ジャンル理解
が少しずつ改善している可能性があります。
FANZA同人のようにサークルの新作通知を受け取れるサービスでは、過去作品からサークルを知った購入者へ新作を知らせる導線もあります。
つまり作品数を重ねる効果もあり得ます。
この状態でジャンルを変えると、せっかく積み上がり始めたものをリセットする可能性があります。
逆に3作品すべて同じ水準ならジャンル変更を試しやすい
たとえば、
10
9
12
なら、ほぼ横ばいです。
しかも、
表紙改善
価格調整
販売先追加
まで試した。
この場合、
今の需要層そのものが小さい
または、
自分の作品がその需要と合っていない
可能性を疑います。
ここで4作目も同じ方向へ3か月かけるより、
小さな別ジャンル作品を一つ作る
方が情報量が増えます。
ジャンル変更後の作品は小さく作る
いきなり、
旧ジャンル50ページ
↓
新ジャンル100ページ
のように大きく賭ける必要はありません。
ジャンル変更は、
次の市場テスト
だからです。
漫画なら短め。
CG集なら基本CG少なめ。
音声なら短時間。
ゲームなら小規模。
にして、
ジャンルを変えたことで反応が変わるか
を先に見ます。
新ジャンルで一気に販売数が上がれば、次作品から規模を増やせます。
新ジャンルで売れたら旧ジャンルはやめる?
これも即決しなくて構いません。
たとえば、
旧ジャンル平均:10本
新ジャンル試作:80本
だった場合。
かなり強いシグナルです。
この場合は新ジャンル2作目を作り、
80本が偶然だったのか再現できるか
を見ます。
再び70〜100本程度売れるなら、
新ジャンルを主力へ。
旧ジャンルは、
- やめる
- 時々作る
- 別サークルにする
などを考えられます。
1作品当たっただけで全部切り替えるのではなく、もう一度確認します。
新ジャンルでも売れなかったら?
旧ジャンル10本。
新ジャンル12本。
ほぼ同じ。
なら、
ジャンルだけが原因ではなかった
可能性があります。
次に見るのは、
- 表紙・サムネイル
- 作品品質
- 価格
- サンプル
- 販売先
- そもそもの商品設計
です。
ジャンルを何度変えても同じなら、
ジャンル探しより「商品として買われる形」そのもの
を見直す必要があります。
ジャンルを毎作品変えるのは逆に分からなくなる
1作目:ジャンルA
2作目:ジャンルB
3作目:ジャンルC
としてしまうと、
Aが悪かったのか
作品そのものが悪かったのか
分かりません。
ジャンルテストをするなら、
ある程度条件を揃えて比較
した方がよいでしょう。
旧ジャンルで2〜3回。
新ジャンルで1〜2回。
くらいの方が傾向を見やすくなります。
制作コストが高いなら3作待たなくてもいい
前の記事と同じで、
「必ず3作作る」
必要はありません。
たとえば1作品に、
半年
外注20万円
かかる。
1作目の結果がかなり弱い。
なら、
同じ条件でさらに2作品作る必要はありません。
むしろ、
短い試作品
低コスト作品
別テーマ作品
で需要を確認します。
3作というのは、
3回大作を作る
という意味ではなく、
複数回テストする
という意味です。
ジャンル変更を考えやすい状態
次の条件が重なるほど、変更を検討しやすくなります。
- 3作品程度出した
- 3作品とも販売数がほぼ横ばい
- 表紙やタイトルを改善した
- 価格も試した
- 複数販売先も試した
- 特定作品だけ突出した要素もない
- 制作時間に対して売上がかなり小さい
- 次に同じジャンルで試したい仮説がない
ここまで来ると、
4作目も同じジャンル
より、
別ジャンルを小さくテスト
する価値が高くなります。
まだジャンル変更しなくていい状態
反対に、
- 販売数が少しずつ伸びている
- 1作品だけ明確に強かった
- 改善すべき部分がまだ分かっている
- 販売サイトをまだ一つしか試していない
- 商品ページ自体を見られていない
- 新作を待つ購入者・通知登録が増えている
なら、ジャンル変更は早い可能性があります。
FANZA同人ではサークル単位の新着通知を設定できるため、購入者との継続接点を作れる仕組みがあります。
積み上がりが始まっているなら、その効果も含めて判断します。
判断表|3作品売れなかったらジャンル変更?
| 3作品の状態 | 次の判断 |
|---|---|
| 10→20→40本 | 同ジャンル継続候補 |
| 10→15→20本 | もう少し検証 |
| 10→10→10本 | ジャンル変更を検討 |
| 10→9→8本 | 大きな変更を検討 |
| 10→80→12本 | 2作目の勝因を深掘り |
| 3作ともページ閲覧が少ない | 集客・販売先を先に見直す |
| 閲覧多いが買われない | 内容・価格・ジャンルを見直す |
| まだ販売先1つだけ | 別販売先テストも候補 |
| 制作費が高い | 小規模ジャンルテスト |
| 同じジャンルで次の仮説がない | 新ジャンルを試す |
| 上向いている | すぐ変えない |
結論|3作品横ばいなら「同ジャンル4作目」より、別ジャンルを小さく試す
3作品出しても売れないからといって、
同人制作そのものをやめる必要はありません。
しかし、
1作目:10本
2作目:11本
3作目:9本
のように横ばいで、
表紙
価格
販売先
作品の見せ方
も改善したのに変わらないなら、
4作目を同じ延長線上で作る理由は弱くなります。
この段階では、
ジャンル
サブジャンル
テーマ
作品形式
のような、もっと大きな条件を変えてテストする方がよいでしょう。
ただし新ジャンルも、いきなり大作にはしません。
小さく作る
↓
販売する
↓
旧ジャンル平均と比較
↓
明確に伸びたらもう一作
↓
再現したら主力候補
という順番です。
また、
10
20
40
のようにまだ伸びているなら、販売数が少なくてもすぐジャンルを変えない方がよいでしょう。
FANZA同人にはサークルの新作通知機能があり、作品を重ねることで購入者へ次作品を届ける導線も存在します。
したがって判断するのは、
「3作品で何本売れたか」
だけではありません。
「3回改善しても横ばいだったか」
です。
横ばいなら大きく変える。
上向いているなら続ける。
一作だけ突出したなら、その勝因を再現する。
この3つに分けると、4作目を同じジャンルで作るべきか、新しいジャンルへ移るべきか判断しやすくなります。
次に読む記事
ジャンルを変える方向で、完全に別ジャンルへ行くか近い需要へずらすか迷っている場合は、
「同人作品のジャンル変更は完全に変える?近いジャンルへずらす?」
を確認してみてください。
売れない原因がジャンルではなく価格ではないかと考えている場合は、
「同人作品が売れないとき値下げする?価格を変えず新作を出す?」
も判断材料になります。
ジャンルを変える前に販売先を変えて試したい場合は、
「売れない同人作品はDLsite・FANZA・BOOTHの販売先を変えるべき?」
へ進むと、ジャンル変更前に確認する販路テストを整理できます。
出典
FANZAヘルプ|新着通知メールまたはアップデート通知メールが届きません
この記事は、2026年8月時点のFANZA公式情報等を確認したうえで作成しています。「3作品でジャンル変更」という販売サイト公式基準は存在せず、3作品は改善前後の結果を比較するための実務上の判断目安です。
